皆さんこんにちは。池袋のクラウド会計に強い税理士倉下です。
日経にサブスクリプションに関する記事があり、面白かったのでご紹介します。
という記事でした。
サブスクリプションとは定額制サービスのこと。主に音楽・動画配信や新聞・雑誌の定期購読などのサービスが該当します。
ネットフリックスや、スポティファイ(私も利用しています)などが有名でしょうか。
この定額制サービスが外食産業にも広がりを見せているようです。
私は、新宿の「コーヒーマフィア」が月額3000円でコーヒー飲み放題の定額サービスを開始した時のニュースで食のサブスクを知りました。
当初はここまで食のサブスクが広がりを見せるとは思いもしなかったというのが本音です。
なぜなら、音楽や動画は利用者がいくら観ても聞いても基本的なコストはほぼ一定であるのに対して、食は利用頻度に応じてコストが積み上げっていきます。
よって、食の場合には料金設定を間違ってしまうと赤字になるリスクも大いにあるということです。
日経の記事によると、コーヒーマフィアは黒字化に9か月を要した模様。
その要因は来店頻度の誤算。週5日営業で1人あたり月16回の利用を見込んだところ、足元で22.8回と想定を大きく上回ったとのことです。
対策としてはサイドメニューを強化し、ついで買いの比率を来店客の2割に引き上げを行った。足元で売上高の45%を会費が占める一方で、サイドメニューが39%に増え3割近い営業利益を確保したとのこと。
一方、金の蔵は月額4,000円で来店時にいつでも飲み放題になるとのこと。
当初は月額3,000円の設定で考えていたが、計算すると来店が月12回前後を超えると損益分岐点を割り込み赤字になるリスクがあったため、月額4,000円に設定した上で平均で月4回の利用を想定しているとのこと。
月額3,000円設定で来店12回ということは、一回当たり250円。ドリンク何杯で計算しているのかが気になります。
やはり、金の蔵の戦略もサブスクでリピーターを囲い、来店回数を増やしたところで、来店客に対してついで買い(料理2品を義務ではないがオススメしているとのこと)を促すよう。
サブスクの会員数を増加させるだけでは食の場合には利益確保は難しいようですね。ついで買いをどこまで促せるか、会員=リピーターへの接客がポイントになりそうです。
今年の10月からの消費税増税で外食産業は困難な時期を迎えます。
このサブスクが今後さらなる広がりをみせ、飲食店の集客手段として定着するのかどうか注目していきたいと思います。
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